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イタリア語で感じる時間。 [人間のことばの自然獲得]

k_shinkawaです。

多言語を聞く日々の中で イタリア語を ゆるくゆるく まるで イタリアの喧騒な街中を 散策しているような
感じで 家の中で 流そうとおもいたって はや一ヶ月。

初めて出会ったとき、イタリア語のリズムとメロディが ここちよくて 意味をかんがえることより 好きな音楽を聞くような感じで心地よかったのを 覚えてる。
でも、ひっぽのCDが イタリア語との出会いでもなかったんだ~と、後になって 好きな映画の中で聞こえてたことを意識した。
「ひまわり」「ローマの休日」。。。などなど

特徴のあった音は、 10年前から 遊んでいた。

オカピート!
アイファーメ? シーウンポ!
ケボノドーレ!
ケコンフジオーネ。。。
コメカリーノ

後ろから 2番目あたりにアクセントをつけていうと それらしくなるので、 低い声でぼそぼそ話す自分が 
てんぽよく 歯切れよく はなせる人に変身したようで 嬉しかった。。。
なんてことを回想しつつ ひたすら 口真似するというより ひたすら うすく流れる。。。
ほかのCDデッキでは多言語も流し、 TVも見る。

電気の無駄使いな状態ですみません。。。

音量はさほど変わらないのに、 日を追うごとに くっきりと、さらに くっきりと聞こえる。

娘がメキシコへ留学した2年前の前後 共にスペイン語になじんでいたからか、 同じ音もいっぱい聞こえる。
こんなものも 同じなんだ。。。とか、
まるで 違うんだ。。。とか、
スペイン語は 早くて話せる言葉になるとは 思っていなかったから そんな言葉とリンクさせて考えてるのも
奇跡だ!と思いつつおもしろがる。 でも それも一瞬のはなし。
一つの音に こだわってられないくらい どんどんテンポよく ストーリーは流れていく。。。

数日ごとに気になる音が 変化するのもおもしろい。
以前は、 「ぽい!」 
あちこちにある。 文と文のつなぎで、ポイ!
言葉の間にも ポイ!  アンポイ! やら インポイ!なんかもある。

その前後の塊の音達も ランダムにはいってくる。

たくさんのストーリーを入れてるので、どこの音かは ばらばらだったけれど、 気になる音が増えるに従い、
気になる音の後に それまでのなじみの塊の文が続くだけで、 やっと会えたのね~!状態で一人盛り上がる。 
「メ」 とか 「ト」とか、「ピュッ」とか 意味があるのか?という音も 気になりだした。

そんな風にしながら たまに「あっ!」と意味が分かるときがある。
急に 分かるのは、何故なんだろう?
いつもそのことを潜在的に意識しているのか?
脳の中のひらめき試験管が いっぱいになって こぼれ出る瞬間「あっ!」とわかる感じ。
その時は 予感もなく 突然やってくる。
こんな活動をしていないでも、こんなひらめきのようなものは あるのだろうか。。。
最近は もの忘れが多くなっていく中で、 一瞬のひらめきが 脳を元気にしてくれてるのを実感できる。
音が「ピン!」と聞こえるくらい。

数日前 寝ようとしたのに、最後にチャンネルを変えたら 「ローマの休日」を していて 途中から見てしまい、
結局寝るのが遅くなった日があった。
見始めたら すぐに 髪を切るシーンで、 切り終わった瞬間 散髪屋さんのおにいさんが「フィニート」という。
そのとたん、 「マンジャート」「インパラート」 と頭に浮かぶ。
とりあえず歌ってる所にある。

そしたら、 10年前からひたすら遊んでいた「オ カピート」も浮かぶ。

あっわかった! 
こまかい意味というより、使い方が。。。


毎日 毎日 発見いっぱいで 退屈しない。
時間は 妄想と瞑想と想像で ゆっくり 過ぎていく。
でも、 たいくつな長い1日ではなく 日々はたのしく あっ!という間でもある。

ただいま イタリア語をゆるく楽しみながら 変化する「時間」というものが気になり
Newton「時間とは何か?」 を眺めてます。

気になる「時間」の話は また後日。
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鰻巻き [人間のことばの自然獲得]

s-inadaです。

7歳の娘にせがまれて、ウナギを買った。
大家族なので、鰻巻きにすることに。

鰻を卵で巻くからね、と言ったら、卵も大好きな娘たち、やったー!と大喜び。

ところが、作っている背後から、7歳の娘、「卵で鰻を巻いてるやん!」と言う。
「ママ、さっき、鰻を卵で巻くって言わなかった?」と。

一緒でしょ?

いや、一緒じゃない!とごねる娘。

忙しいので、ちゃんと質問に答えることもなく、終了。

こういうとき、でも7歳の娘に分かるようにどう説明したらいいんだろう。。。
学校の先生なら、なんて言うのかな?


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台湾の赤ちゃんに。。。なった。 [人間のことばの自然獲得]

k_shinkawaです。


ひょんなことから2年前に台湾に行った。

ヒッポファミリークラブの研究員仲間4人と コーディネーター1人の5人で。

3泊4日のホームスティ したあと 大学でヒッポファミリークラブの説明会をするというプログラムだ。

まずは、
マーマ、パーパ、 高校生と小学生の男の子の4人家族と共に過ごす。

特別 台湾に思い入れがあったわけでも、中国語が大好きというわけでもなかった。
興味があるといえば、 日ごろから聞いてるヒッポファミリークラブのストーリーCDの台湾語から やたらヘンなおもしろい音「しみたいじ!」なんてのが聞こえて、本当に こんな風にはなしているのか? 
是非、台湾の方から、 生台湾語を聞いてみたい。。。

でも、残念ながら 行くのは台北。
どうして残念なのかといえば、 台湾にいった人の報告から 台湾語がよく聞こえるのは 台中~台南のほうらしいと聞いていたからだ。
きっと そんなに聞くチャンスないだろうな~。。。


台湾語は楽しく歌うことに徹して 北京語で とりあえず 自分のことはもちろん ヒッポファミリークラブのことを説明できるように なっておこうと 、いままで行ったことのある仲間のうしろを金魚のフンのようについては真似をしていた。。。
よしよし、かなり 準備も良い感じで出発!

いよいよ家族と対面。
早速 自己紹介をした。
そのあとに、 台湾でしたいこともいう。
我 想 看 故宮博物館。
我 想 ち~ 台湾菜。

翌日には マーマがいつもしてると 5時起きで ウォーキングに出かける。
流石 台湾。
みんな早起き! 河川敷には、いくつものグループで 太極拳、社交ダンス、バドミントン、、、とにかく
すごい人だ。
いろんなおしゃべりしながら、 歩くスペースもなかなかいい調子。
でも、いったいどこまでいくの?というくらい歩く。歩く。歩く。。。
あれ? 河川敷が終わり Uタ-ンしないの? それでも前進前進。。。
そこへ現れた 故宮博物館。。。 見たいって言ったものを見せてくれようと このコースにしたんだ。
でも、1時間半。 家にたどり着いた時には なんと3時間経過。。。
ありがたい。。。けど、へろへろ。
しかも博物館は外から見ただけで、やはり 中も見たい~。。。

そのあと買ってきてくれた 油べとべとのパン。 なんじゃ?というくらいの味。
ウォーキング3時間後の朝ごはんには、きつすぎる。。。涙
でも、これも、台湾の人がよく食べる 朝ごはんらしいと 後でわかる。
そう、、、私は 確かに 言ったのだ。  我 想 ち~ 台湾菜。。。と。
これも、私のために わざわざ買ってきてくれたもの 。。。ありがたいけど ほとんど食べれず、おなか ぺこぺこ。

そんな中、思い切って 言ってみた。
子供のように おなかが減った~。。。と。
マーマは 驚いて 急いで 作ってくれた 特製の野菜麺。
あまりのおいしさに、 好つ~好つ~。。。
そのあと、二人で それまでの話をして 大爆笑!
お互いに、 想像しながら 仲良くなろうとするんだけど、 なんだか 勘違いやら ちぐはぐなことに。
でも、 身も心も これを機に リラックス大全開!!!

私のしたいということを聞いて すぐに実現しようと 日ごろとは違う行動をしたマーマ
料理が上手で 朝から たっぷり野菜をつかって マーマ特製のご飯をたべるので、 はて?台湾菜となったよう。

開いた心で お互いに遠慮のなくなったマーマは、 息子とも口げんか炸裂。
息子 瑞やんは 口うるさいマーマに反抗する。
「しみたいじ!」

えっ?台湾語?

なんと、家では 北京語と同じように 台湾語も話されていたことに 気がついたのです。
そういえば、 マーマのお母さんは 台南から来たと 歩きながら言ってた。。。
さらに 気がついたのは 子供をしかるときには 必ず 台湾語で叱ってた気がする。
そうやって マ~マも お母さんから叱られてたんだろうか?

対面してから 1日半たったころ 私を入れた5人家族の いつもの日常がやっと始まった。。。


そして、私は 台湾語があふれる家の 赤ちゃんになった。


台湾語で大騒ぎしてるときは、そう!分からないときは、 真似るしかない。
想像するしかない。
時間の概念は もちろんあるけど、 そんなこと忘れたように 過去も 未来も ない。
今が あるだけ。
大人だった経験もたいして役にはたたない。
ものに名前がそれぞれあるのは知ってるけど、 何も 知らない 赤ちゃん状態。

でも、 台湾語で 話すのをきいているときの楽しそうな 私をみては 家の中では台湾語が飛び交う。。。

マーマの妊娠中の妹が入院しているので、 お見舞いに行こうということになり 単車2人乗りとバスを乗り継いで出かける。
マーマのお母さんも 病室にいて 会えたことを喜ぶ!
そのうち、3人で 台湾語機関銃トークが始まる。 もう聞いているだけで 楽しく嬉しい。。。
いつも聞いていた CDと同じ音が いろいろ聞こえる。。。
あまりに、一緒にわらって 口動かしてる私に、 何度も マーマが聞く。 「二チタオマ? わかるの?」
「プチタオ! わからないよ」 
でも、まるでわからないというより、なんとなく 分かってた気もする。
妹はいないけど、 母娘の会話 は よくしてるもの。。。
赤ちゃんのくせに、そんなふうにも思う。

そのうち 嬉しいときには、チョッファヒ~エ~ ! なんて 言ってた。
こんな気持ちだろうな~と思っていたときに CDから聞こえてた音だ。
この言葉をいうと、 みんなも 一緒に嬉しい顔になった。
正解とか不正解とか 問題ではない。

もっと話したいけど、ままならない私に マーマが 
「ワッショイ ウェイ コン 台湾ユイ」 と何度も言ってくれる。
何度も真似するうちに。。。

ワッショイって何度もCDからきこえてたと思ったり、
コン。。。広東語の空港の場面の 「シン コン~」が頭の中を
ぐるぐる まわり、 なんだか うっすらと 分かって行く感じがする。

真似するうちに、「台湾語はなしたい 」って言ってる気がしてきた。
本当にそう思ってた心で、真似してたら 勘違いなのかもしれないけど そう言ってるんだと思えた。
そう確信して 再び 「ワッショイ ウエイ コン 台湾ユイ」と言うと
マ~マは 笑顔で 「トエ!」と答えてくれた。

赤ちゃんが ことばをはなしていくのは、きっとこんな感じなんだろうな。。。

私の 人に向かうスタンスの 目に見えない根っこの部分が 大きく大きく 地中に張られた感じがした。
大きなものに守られて 何も怖いものが なくなったような気分だ。

何もわからないのが 赤ちゃんではなく、 赤ちゃんは 心ではなんでもお見通しで、 いっぱい見つけていってるんだと 感じた。

あ~ 単に CDを真似して歌うだけだが、 音を口にするだけでなく ストーリーの中に潜むいろんな感情を心に刷り込んで その情報から見つけてる。。。 とでもいうのかな?
それは何? と聞かれたら   

う~ん。。。「感」 としか 今はいえないけど。

赤ちゃんは、 いや 人間は すごい!!!
これからも、その不思議に迫りたい。


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サイダーの泡のように [人間のことばの自然獲得]

t_degutiです。

我が家にスワヒリ語のストーリーCDが届いて2月半あまり。

ヒッポファミリークラブのメンバーになって
多言語の環境を楽しんで来たつもりだけど、
もう一回、20カ国語の多言語環境を思い切り楽しんで見よう ♪
と2つのCDデッキを用意して実験を始めました。

一つのデッキはダイニングキッチンに起き、多言語エディッション版CD
(お話は4種類、一つのストーリーの中で場面ごとに言語が変わる。)
の19ヶ国語が耐えず聞こえてきます。

もう一つは洗面台の横に置き、スワヒリ語を一日中流しっぱなし。

スワヒリ語を話す友達が何人か同居しているような感じです。
(ときおり話し声が耳に入って来るというような)

そんな状況で起きてくる変化を毎月レポートとして
(来年6月まで)書く予定で、楽しんでいます。
興味のある方はマンスリーレポートも読んでくださいね。
(書きたいことがどんどん広がって収拾がつかなくなる
だろうな~という予感もあるんですが、とにかく書きます)

この実験を始めた動機は色々なんですが、今、ひとつだけ。

『人間のことばはひとつ、その人間のことばという太い木の
幹の先に○○語、○○語という花が咲くんだ』という表現に最近も出会ったのですが、

こんな素敵な人間の可能性を実感してみたい

一番感じているはずなのに、ことばにしきれていない体験を
仲間と一緒にことばにしていけたら、とそれが大きな動機です。

でも!日常の体験はささやか
そのときはそれが何なのか気付かず、後になって意味するところが見えてきたりするでしょうか。
つれづれなるままに~

♪ 先週の木曜日、ヒッポメンバーの家に向かう途中のこと。

嵯峨野線の高架の車両からぼ~っと並ぶファミリーレストランなどを眺めていたら
「~~~~レワ~」という声が浮かんで来ました。

グラスの底から湧きあがるサイダーの泡のようにはかなくて
すぐ消えてしまいそうだったけど、これから会う友人に話したい!
ともう一回、心を覗き込むように耳を澄ますと
「~~コボレ~ワ」ともう少し大きな泡になって聞こえてきました!

わーこれは最近聞き始めたスワヒリ語の音声だ~
と友人宅に着いて、話すと「あっ!知ってる!確かにあるねその音」
とそこにいた人が目を輝かせてうなずいてくれました。

私の中に浮かんだ「~コボレワ」は口に出したことで
私だけの音ではなくなりました。

次の機会にCDから「~~コボレワ~」が聞こえて来た時は、
嵯峨野線の高架からの風景と友人宅での光景が浮かび
と同時に友人たちもこの音に出会ったとき
あの日の情景を思い浮かべるのかな~と想像しました。

想像は果てしなく続く、、、では、また ♪











タグ:スワヒリ語
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ルクセンブルクに”らんでん”? [人間のことばの自然獲得]

今朝のニュースで、ルクセンブルクで開催されている国際会議について報道していた。
ルクセンブルクの町並みが映ると、登校前の娘(小5)が
「へえ。ルクセンブルクにも”らんでん”が走ってるんや」と言ったので、かなり驚いた。

”らんでん”とは京都市西部を走る路面電車”京福嵐山(けいふくあらしやま)線”のこと。
京都市民の多くは、略して”嵐電(らんでん)”と言っている。

なので、ルクセンブルクに走っているハズは、無い。
走っていたのは”路面電車”である。

嵐山に住んでいたこともあり、”らんでん”は私たちにとってはなじみ深い交通手段である。
市バスともJRとも阪急とも違う、道路の上を走る”らんでん”。

今までも”らんでん”以外の路面電車にも乗ったことがあるし、見たことがあるはずなのに、娘にとってはそれらは全て”らんでん”だったんだ、、、と思うと笑ってしまう。

ことばを自然獲得していくプロセスの中で、こういう「思い込み」は結構あるような気がする。
「正しくはない」が、かといって「わかっていない」わけでもない。
使うたびに修正を加えながら、「ああ、そうか!」とわかっていくのは、きっと楽しいはずだ。
自分にもそういうことある気がする、あったかな、と考えながら思いつかず、

「そっかー。これは”らんでん”と違うんか。路面電車、路面電車、、」と、つぶやく納得顔の娘が、今朝は羨ましかった。




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赤ちゃんが学ぼうとしてるもの [人間のことばの自然獲得]

s-inadaです。

1歳4か月の息子は最近指さしが上手にできるようになった。

ご飯のときはワンプレートで3つに分かれており、おかず2種類とご飯が入り、それにお味噌汁の入るお椀とお茶のカップが息子の目の前に並べられる。

以前は適当に順番にあげていたのだが、今ではほしくない時はちゃんと指さしして、自分がほしいものを教えてくれる。

でも最初は私が「あれ」と指さすと、私の指を見ていた。
「そうじゃなくて、あっちよ」と指の差す方向に注意を向けさせること数回、いつの間にか、自分がそれを使って、こちらに意思を伝えることができるようになっている。

そもそも生まれたときは私の声を聞いているだけだったのに、いつの間にか、自分で私に呼びかけるようになっている。

なんてすごいんだろうと思うけど、まだまだ勘違いしてることもたくさん。

お姉ちゃんたちが「せーの、いただきまーす」と言うと、嬉しそうに「あー」と言って、両手を合わせる。
今日はみんなで「せーの、おやすみなさーい」と言ったら、「あー」と言って、布団の中で両手を合わせて、みんなで大爆笑だった。

ことばが話される状況の中には、息子にとっては、まだ線引きすることのできない、似たような状況がたくさんあるということを、息子の可愛い間違いから気付く。

昔英語の授業で「repeat after me!」と言われて、教科書や黒板に書かれた英文を読んだ覚えがあるが、
あそこで学ぼうとしていたことと、息子が学んでるものは全く違う。

息子が体全体で感じていることは、ことばの全体。
それは単語とか、文法とか、そんな小さなものでは決してない。

ことばってこういうものなんだよ、ことばってこうやって使うんだよ、と
まだことばにならないことばで、体全身で伝える息子を見ながら、ことばの全体を一緒に見つけていきたい。

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ちゃんとする [人間のことばの自然獲得]

r_ichimaruです。

夕方、マンション脇を通りがかったときのこと。
「ちゃんとお礼を言って。」
車から降りてきた子供にお礼を言うように促しているお母さん。
お友達の家で遊んでいて家まで送ってもらったんだー、懐かしいなー。
それにしても最近のヤンママ(死語かな~)も躾がなかなかしっかりしている(あ~すっかり私はオバサン)。

ふと、この「ちゃんと」がなかなか曲者だな、と思った。
小さいころから「ちゃんとしなさい」と言われて育てられてきたことだろう、多くの人が。
もちろん、それ自体は悪いことではない。人間に生まれてきたからには、「ちゃんと」人生を全うしたい。
が、しかし時にその「ちゃんと」に縛られ苦しくなることがある。
ことばの習得(獲得)もその一つではないだろうか。

ヒッポファミリークラブに入るまで、ことば殊に外国語は「ちゃんと」話せなければいけない、
そうでなければ口にしてはいけない、なので自分にはできないと思っていた。
「ちゃんと」話せない自分は恥ずかしい、と。
ところがこの活動に参加して、「赤ちゃんはどうやってことばを話せるようになりましたか?」という
とても単純な投げかけから、「人間がことばを話す」とはどういうことなのか思いをめぐらすことで、今まで思い込んでいたこと「ことば」に対する概念が私の中で少しずつ変わってきた。「ちゃんとしなければ」という暗示もいつの間にかぼろっとぼろっと剥がれ落ち、なんだか軽くなったような感覚。剥がれ落ちすぎて、もうちょっとちゃんとしてよ!!と言う声が家族からは聞こえてきそうですが。

そんなに構えなくていいんだよと言ってくれる仲間のおかげで、「ことば」という広くて大きな海の中をゆらゆら漂う感じでいられる。大波で荒れ狂うときも、逆に凪のときもあるかもしれないが。
でも「ちゃんと」自然に逆らわず、ことばや人間を観察していきたい、大事にしていきたい。
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引き出されることば [人間のことばの自然獲得]

 息子から聞いた孫A(2歳7ヶ月)の話。
最近、保育所へ通いだしてたくさんの歌を覚えてきたAは,家でブロックで遊びながら歌をうたっている。
その時、パパも “♪きらきらひかる~♪ ” と歌ったら、Aが「ちがうでー」と言って歌ったのは、“♪ABCDEFG~♪”
息子はこの時初めて同じ曲だったことを認識した。(私も)

 そう言えば、数年前、クリスマス間際のころ、夫と2人でユニバーサルスタジオジャパンへ行った。年甲斐もなくうきうきとして帰宅した私達に、待ってましたとばかりに娘がイントロクイズを出した。
「これから、イントロを歌うから、その後に続くメロディをうたってね」と。
“♪チャンチャンチャーチャンチャンチャー♪”と(音を表せなくて残念)・・・そして私たちは歌う!

 娘としては、クリスマスソングのひとつの『ジングルベル』を期待していたのだが、私たち2人が口を揃えて歌いだしたのは、『青い山脈』だった。
いくらクリスマスムードで帰ってきたとはいえ、幼いときに耳にしたり、親が歌っていた印象が強いのか、引き出されたのはこちらだった。と同時に、ジングルベルと青い山脈が同じイントロだと初めてわかって驚いた。

 昨日のファミリー(集まり)で皆で実験をした。
私たちは、いろいろな国のことばのCDを毎日聞き流している。
その中に「ヒッポ 海を渡る」という各国語のフレーズがあり、ほとんどの出だしが「ヒッポ」で始まる。
最初の「ヒッポ」という音だけを聞いて、あとに続く引き出されることば(音)を皆に言ってもらった。
中国語や広東語など、抑揚のあるものや自分がよく聞いている国のことばは、正解率が高かった

 私は、福岡県出身だが、福岡から電話がかかってくるとすぐに福岡弁が引き出される。
全く同じ感覚で色々な国のことばが波として引き出される。
ヒッポの創始者の榊原 陽氏が言う「ことばは混ざらない」 波で捉えた音は混ざらない。波は脳の中にしまいこまれているのか?どこに蓄えられているの?
posted by y_otuka at nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

おしい!! [人間のことばの自然獲得]

バングラデッシュの方のホームステイ受け入れをしました。
彼に何かしてあげたとき、「おはようございました」って言ってくれました。
おしい!でも言いたいことはちゃんとわかったよ。
「ありがとうございます」って言ったら、そうそれそれ!って感じでした。そして間違うからこそ覚えるんだよ~ってことを自分で言ってました。その通り!

大晦日に「年越しそば」を食べた次の日、次女が「お母さん、今日は豚骨そば食べるの無いの?」
風邪気味の次女、[シロップの風邪薬どんなけ飲むの?5メートル?](8~11歳5ml)
次女と一緒にケーキを作るのに、はかりで砂糖を計っていた時、次女「お皿の体重が~~~」
次女、食べ過ぎて「胃が激流~」
長女、「台風の線路が~」
梨が食べたいと言った長女に「自分でむいてみ」と言ったら、「ビューラーでむくわ」と包丁でなく「ピーラー」でむいた。ビューラーということばを知っているお年頃の娘ですが、まだ知らないこともいっぱい。
爪が長くなってたので、次女に爪を切るように言ったら「夜に爪切ると、親に先立たれる言うやん」と言った。親は先立つもんだ!自分で気づいたけど、「夜に爪切ったら親の死に目に会えない」って誰が教えたんかな?
娘達二人とも、オレンジジュースでおなじみの「バヤリース」を今日まで「バリヤース」だと思っていました。

娘達の年は彼女達の名誉のために秘密。でも昔の話もあるからね~。
いつも娘達とことばの面白い発見楽しんでいます。
わたしもいっぱいおしい!とか勘違いあるけど、今は内緒!


posted by e_honma at nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 

ことばの共鳴 [人間のことばの自然獲得]

長女、長男のところに子供が生まれ、孫が現在3人になった。
時が過ぎるのは早く、2歳7ヶ月、3ヶ月半、もうすぐ2ヶ月になる。手元にいるのではないので、情報は娘や、息子、嫁を通してというのがチョッピリ残念。
 あなた達、どうやって周りの人たちが話されてる言葉を獲得して言ってるの?と聞きたくなるほど、目覚しい成長をしている。
 この夏、出産で約2ヶ月いた長女の娘IZちゃん、可愛い・・・この親ばか、ばばばかだからこそ、心地よく様々な音声を発しながら育つんだろう。携帯電話で動画を撮ったのを久々ながめてみた。
 生後1ヶ月過ぎたころの話だが、「IZちゃん~~~」と声かければ、「ア~~~~」と返す。
私も知らず知らずに「ア~~~~」と話かけている。そして、今度は2人で「ア~~~」と言いやいこをしていた。
不思議なことに、その「ア~~~~」の長さが同時にstopするのだ。
でも考えると、どちらが先にやめてもいいものを、同時に同じ音楽を歌ってる感じ。
無意識に私が、彼女に長さと音階を合わせているのかな?
長女にその話をしたら「共鳴してるってことかな」と。なるほど!

 ヒッポファミリークラブでは、いろいろな国のことばの物語のCDの言ってるフレーズをそのまま真似をするのを「ことばをうたう」と言ってる。まったく勉強もしてない言語を真似をするほうが単語の意味、文法を知らない分、とっても楽で楽しい。それも人と一緒にうたうのが楽しい。

人と共鳴しながら「ことばをうたう」・・・これをもっとたくさんの人とやりたいと思った。

posted by y_otuka at nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
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