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赤ちゃんが学ぼうとしてるもの [人間のことばの自然獲得]

s-inadaです。

1歳4か月の息子は最近指さしが上手にできるようになった。

ご飯のときはワンプレートで3つに分かれており、おかず2種類とご飯が入り、それにお味噌汁の入るお椀とお茶のカップが息子の目の前に並べられる。

以前は適当に順番にあげていたのだが、今ではほしくない時はちゃんと指さしして、自分がほしいものを教えてくれる。

でも最初は私が「あれ」と指さすと、私の指を見ていた。
「そうじゃなくて、あっちよ」と指の差す方向に注意を向けさせること数回、いつの間にか、自分がそれを使って、こちらに意思を伝えることができるようになっている。

そもそも生まれたときは私の声を聞いているだけだったのに、いつの間にか、自分で私に呼びかけるようになっている。

なんてすごいんだろうと思うけど、まだまだ勘違いしてることもたくさん。

お姉ちゃんたちが「せーの、いただきまーす」と言うと、嬉しそうに「あー」と言って、両手を合わせる。
今日はみんなで「せーの、おやすみなさーい」と言ったら、「あー」と言って、布団の中で両手を合わせて、みんなで大爆笑だった。

ことばが話される状況の中には、息子にとっては、まだ線引きすることのできない、似たような状況がたくさんあるということを、息子の可愛い間違いから気付く。

昔英語の授業で「repeat after me!」と言われて、教科書や黒板に書かれた英文を読んだ覚えがあるが、
あそこで学ぼうとしていたことと、息子が学んでるものは全く違う。

息子が体全体で感じていることは、ことばの全体。
それは単語とか、文法とか、そんな小さなものでは決してない。

ことばってこういうものなんだよ、ことばってこうやって使うんだよ、と
まだことばにならないことばで、体全身で伝える息子を見ながら、ことばの全体を一緒に見つけていきたい。

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k_shinkawa

ことばをはなしていくのは、経験や知識、想像力ではなく、人間がもつ
本質的で 内側にあるもの。。。と、言語脳科学者の酒井先生は 最初に言われました。
環境のなかで、それを発揮していくって感じなのかなあ。。。
それなら、自分の中で起こってることも、つじつまが合う感じがする。



by k_shinkawa (2009-11-05 18:41) 

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